ゼロエネルギー住宅と間取り

ZEH(ゼッチ)やゼロエネルギー住宅の研修会に出ると、講師の先生が
簡単だよ~という話をされたことがありました。
「え~!?」っと思ったら、その講師の方は九州から来られた方で
「そりゃあ、九州だったら簡単だよね」っと思った記憶があります。

ゼロエネ住宅にチャレンジしようとする場合、建築場所によっても
間取りによっても、断熱仕様・設備・太陽光発電の搭載枚数は異なります。
経済的に建てようとすると、一次エネルギー消費量をできるだけ小さく算定されるような間取りにすることが求められます。
つまり、主たる居室(リビングとリビングとつながっている部分)をあまり大きくしないこと!が重要になるのです。
ただ、そのことばかりに重きをおいてしまうと、仕切りの壁ばっかりの楽しくない間取りになってしまうことも考えられます。

経済的な間取りも重要だと思いますが、生活ももっと大切です。
ゼロエネにチャレンジする場合は、設計プランをよく練ることをお勧めします。

ゼロエネルギー住宅

今建築中のお住まいは地域グリーン化事業のゼロエネルギー住宅補助金対象住宅です。(国土交通省管轄)
そのほかにも、経済産業省管轄のZEH(ゼッチ)ゼロエネルギーハウスがあります。
詳細は異なるところがありますが、大まかに言うと
建物の断熱性能を良くし

高性能な設備機器を導入し
+
太陽光発電等の発電システムを導入
することで、一次エネルギーをゼロ(以上に)する住宅をゼロエネルギーハウスといいます。

ここで間違い易いのが、ゼロにするのは光熱費ではなく一次エネルギーだということです。

国内の一次エネルギー自給率は6%程度です。(それしかないのです)
しかもCOP21での日本の政策発表では
「2050年までに温室効果ガスを2013年比80%削減」
となっています。
かなり努力しなければ出来ない数字ですよね。

国の住宅政策では、ゼロエネに向かって突き進んでいるのが現状です。
2020年までに、ZEH(ゼッチ)を一般の住宅で50%にするというのが
ロードマップで出ています。
太陽光を搭載するかどうかは別にしても、将来上げるための準備は必要になってくるのかな?と思っています。
(南面に屋根の勾配が来るようにご提案しています)

長期優良住宅の注意点

長期優良住宅は、住宅ローンの金利優遇や税制優遇があったり補助金がもらえたり…。と良いことばかりですが、注意する点もあります。
①建築コストが上がる⇒より高性能な住宅になるため、建築コストが上がる場合
があります。
②申請に時間がかかる⇒認定を受けるには、住宅性能評価機関へ申請→適合書が発行
→所管行政庁に申請し、認定通知書の発行といった手続きが
必要です。
また、申請の書類を作成するための時間もかかります。
③申請に費用がかかる⇒申請の書類や代行費用、申請手数料などの費用がかかります
④申請後の変更が難しい⇒やっぱり変更して!が難しいです。
きちんとした打ち合わせが大切です。

そのほかにも、耐震性を保つために間取りに制限が出てきたりする場合もありますので、長期優良住宅で家づくりをしたいという方は、ご相談の段階から業者さんにその旨を伝えていくことが大切です。

長期優良住宅のメリット

長期優良住宅を建てた場合、いろいろな優遇制度があります。
①住宅ローンフラット35Sの金利優遇
フラット35S(金利Aプラン)なら当初10年間金利マイナス0.3%になります。
フラット35についてはこちらのHPへ
住宅ローンでは、金利のわずかな違いが、返済額の大きな違いにつながることがあり
ます。
また、山形県の利子補給制度と併用できる場合もありますので、長期固定金利を
ご検討の方はフラットもおすすめです。
②住宅ローン減税の優遇
通常のお住まいの場合、控除対象借入限度額が4000万円、最大控除額が400万円なの
に対して、長期優良住宅の場合、限度額5000万円、最大控除額が500万円まで拡大さ
れます。
③登録免許税の税率優遇
所有権保存登記:一般住宅0.15%⇒長期優良住宅0.1%

 所有権移転登記:一般住宅0.3%⇒長期優良住宅0.2%
④固定資産税の減額適応期間の延長
一般住宅3年間1/2⇒長期優良住宅 5年間1/2
⑤不動産取得税の控除額優遇
一般住宅1200万円⇒長期優良住宅 1300万円
⑥地震保険の割引

地域型グリーン化事業の要件は?

地域型グリーン化事業の補助金を受けるためには、
長期優良住宅」であることが求められます。
長期優良住宅とは、住宅を長期にわたり使用することで、住宅の解体や除却に伴う廃棄物と環境への負荷を低減するとともに、建て替えのための費用を削減することができ、より豊かで優しい暮らしへの転換を図ることを目的とした住宅です。

つまり、今まで約30年サイクルだった日本の住宅をメンテナンスをしなが長く使いましょうという趣旨のもと認定された住宅です。
性能を確保するために、認定基準が設けられています。
①耐震性
耐震等級2以上(建築基準法クリアは1)
②省エネルギー性
断熱性能を高めた住宅であるとこ
③維持管理・更新の容易性
維持管理対策等級3相当
④劣化対策
劣化対策等級3相当
⑤住戸面積の規定
一戸建て住宅75㎡以上
⑥居住環境
⑦維持保全計画
10年ごとに点検を実施
⑧住まいの履歴書
メンテナンスの履歴等を蓄積する制度です。
この要件を満たす必要があります。

補助金制度について

家づくりを行う場合、いろいろな補助金制度を受けることができることがあります。
その一つに「地域型住宅グリーン化事業」というものがあります。
この事業は、中小工務店を含む原木供給者・製材工場・プレカット工場・建材流通業者・建築士の地域グループが手掛ける高性能住宅の費用の一部が補助される制度です。
公募で採択される事業ですので、地域によって内容が異なっています。

大永建設では、「山形県優良住宅協会」に加盟しています。

補助対象としては
・長寿命型 上限100万円
・認定低酸素住宅 上限100万円
・性能向上認定住宅 上限100万円
・ゼロエネルギー住宅 上限165万円
※三世帯同居加算 最大30万円
※地域材使用加算 最大20万円

家づくりをご検討される場合は、補助金の制度も併せてご説明させていただいております。

6月11日 FP工場見学祭

5月 FP工場祭
6月11日に開催されますFPの家・工場祭の内容が発表されました。
ご当地グルメやじゃんけん大会・スタンプラリーと内容盛りだくさんです。
山形からのバスツアーで行かれる方は、
江刺藤原の里に寄ってから、花巻の工場へ行く工程となっています。
(直接行かれる方もOKです)
まだ少し席に空きがありますので、ご興味のあるかたは是非お問合せください。
(参加費無料です)

整理収納アドバイザー ランチ会

5月 整理収納アドバイザー ランチ会先日、山形県内の整理収納アドバイザー1・2級のメンバーが集まって、ランチ会が開催されました。
皆さん、それぞれ活躍なさっていて頭が下がる思いです。
自分の身の回りを見渡すと・・・。
皆さん、整理整頓が得意な方たちばかりなので・・・(恥ずかしいです(/ω\*))

初心に戻って片付けます。

整理収納に関心のある方は、山形でも色々セミナーを開催していますので聴講してみては
いかがでしょうか?
ランチ会 発起人の応援屋 阿部さんのHP