あったかい家に住みたいな⑧

魔法のお家ではありません
パッシブデザインでダイレクトゲインなどの方法を取る以外で、家の中を暖める方法は暖房器具以外にありません。
家をたためるには、何かしらの熱源が必要です。
電気の場合は、ヒートポンプ暖房(エアコン・床暖・パネルヒータ-)
灯油・ガスの場合は、FF式のストーブやパネルヒーター
今流行りのペレットストーブや薪ストーブなど色々な種類があります。
それぞれの特徴やメンテナンスのことを考えてお選びいただくことをおすすめします。

(先日、うち断熱材入れてるんだけど寒くてさ~という方がモデルハウスにいらっしゃいましたが、よくよく話をお伺いすると、暖房をあまり使っていない・・・。とのこと
それでは寒いはずです)

 

あったかい家に住みたいな⑦

暖まりにくく、冷めにくい
これは、高気密高断熱住宅の特徴です。
ストーブを消すとすぐに寒くなってしまう・・・。なんて経験ありませんか?
あったかい家は、空気を暖めるのではなく、壁・天井・床などの室内にあるものを暖めるので時間がかかるのです。
熱容量が大きいからこそ、冷めにくいのです。
ちなみに、壁の場合はせっこボードが蓄熱します。石膏ボードの蓄熱量は
容積比率で854kJ/㎥℃になります。
ここを如何に温めるかで体感温度が違ってくるのです。

(なので、断熱材と仕上げ材は接している方がいいのです)

あったかい家に住みたいな⑤

換気システムの種類
色々なメーカーさんから色々な換気システムが出ています。
が、住宅用の換気システムには大きく3つの種類があります。
①第一種換気システム
給気と排気をどちらも機械を使って行うもの
②第二種換気システム
給気を機械を使って行うもの。(クリーン室や手術室などで用いられています)
③第三種システム
排気を機械を使って行うもの

②の第二種換気システムは住宅にはあまり使われていません。
これは、室内が正圧になるため、壁体内結露の原因となるからです。なので第二種の話は置いておきます。

最近は、熱交換システムを使う第一種が増えてきているようです。
が、大永建設では第三種システムを採用しています。
その理由として、
①配管のメンテナンスをどうするのか?
家は建てたら終わりではありません。引渡しをした後、メンテナンスが始まります。
給気の配管、見たことありますか?
あそこから出た空気を吸うのかと思うと、ちょっと踏ん切りがつかないというのが正直な所です。
②エコだと言うけれども・・・。
第三種の排気口からでる様子をサーモグラフィーで見ると熱が逃げているのがよくわかります。
しかし、熱ロスと熱交換が必要ない中間期や、モーターを回すコスト、配管等のイニシャルコストを総合的に考えると山形ではなかなかエコになりません。
もっと寒い地域だと熱交換の威力が発揮されるんですけどね。

(ちなみに、ご要望があれば上記ご理解の上、熱交換を採用することもあります)

 

あったかい家に住みたいな④

空気の質
今や水もお金を出して買う時代です。
ミネラルウォーターはガソリンよりも高い(笑)
でも、なくてはならない空気の質って考えたことはありますか?

気密性の高い家は、呼吸出だした二酸化炭素や色々な家の臭いなどを計画的に外に出し、きれいな空気を室内に入れなければいけません。
(24時間換気は今やもう義務化になっています)

どこの新築の住宅にもある24時間換気システムですが、ただつければいいというものではありません。
隙間が多い家だと、掃除機のホースに孔が開いているようにうまく空気を外に出してくれません。
(なので、換気と気密はとても大切なのです。)
この換気システムがきちんと作動していないと、結露の原因にもなるのです。

 

あったかい家に住みたいな③

断熱材だけでは暖かくはならない
いくら素晴らしい断熱材を入れていても、窓が開けっ放しだと、いくら暖房しても暖かくならないですよね。
隙間が多い家は、せっかくの暖房した熱を外に出してしまうことになります。
この家に隙間がどれくらいあるのかを示したのが、「相当隙間面積(C値)」です。
一般の住宅では、床面積1㎡当たりの隙間が9~10c㎡程度の隙間があると言われています。
※床面積40坪の家で約35~36㎝角の正方形の穴があいていることになります。
この数値が小さければ小さいほど、家の気密性が高い(隙間が少ない)ということになります。

どれくらい家に隙間があるのかは、検査をすることができます。
間取りも工法も建てた職人さんも何もかも違う注文住宅では、1棟1棟検査をして確認する必要があります。
ちなみに大永建設では0.2~0.5c㎡/㎡の結果が出ることが多いです。

断熱材をしっかり入れたのに、何かスースーするっという場合はこの隙間が多いのかもしれません。

あったかい家に住みたいな②

どんな断熱材がいいのか?
断熱材と一言で言っても、色々な種類があります。
グラスウール・ロックウール・ポリスチレンフォーム・フェノールフォーム・羊毛・・・。
本当に沢山の種類があるんです。
(しかも、ボード状のものや吹き込むタイプなどによっても性能が違います)

あったかい家に住みたいなという方は、まずは断熱材の性能に注目です。
断熱材には、それぞれ熱伝導率という、どれくらい熱を伝えるのかという数値があります。
例えば、大永建設で使っている硬質ウレタンパネルの熱伝導率は0.024W/mkです。
この数値は、小さければ小さいほど性能が熱を伝えにくいということを表します。

では、熱伝導率が小さいものを、断熱材に使用すればいいのか?というとそう簡単ではありません。
例えば、熱伝導率が0.05W/mkの断熱材を100mm使った場合と
熱伝導率が0.025W/mkの断熱材を50mm使った場合とでは
同じ断熱力(熱抵抗)になるのです。
(熱抵抗は使用する断熱材の厚み(m)÷熱伝導率で計算されます。)

つまり、使用する断熱材の熱伝導率が悪くても、たくさん入れれば良いということです。
でしから、断熱材は何をどれくらいつかうのかに注目することが大切なのです。

 

あったかい家に住みたいな①

なぜ断熱材が必要なのか?
昔の家と違って、今の家は断熱材が入っているから暖かいということはほとんどの方が知っています。
「昔の家だから断熱材が入っていなくて寒いの」と良く聞きます。
では、なぜ断熱材が必要なのでしょうか?
A.熱は暖かい所から冷たい所へ移動する性質を持っているからです。

つまり、冬に暖房をつけると、その暖房した熱は冷たい所(暖房していない廊下や外)へ移動していくのです。
夏は逆に、冷房をすると暖かい空気(外や冷房していない所)から冷房している所へ熱は移動していきます。
この熱の移動をとめる役割が断熱材にはあるのです。

断熱材が十分に入っていないと、せっかく燃料代をかけて暖めた(冷やした)空気を捨ててしまうことになります。
だから、断熱材をしっかり入れることが大切なのです。